
夕暮れの白粉花(オシロイバナ)
道端にさく白粉花が好きです。
小学生の時、学校帰りにたくさん咲いているのを見かけてキレイだなーと見ていたら、名前を教えてもらいました。
昔はお化粧に使う白粉だったのよ
と聞いたように思いずっとその記憶が残っていました。
大人になって調べてみると白粉花には毒が含まれているとのこと。
葉っぱ、茎など、全てに毒が含まれていますが、根と種子に多いようです。
服用すると、嘔吐頭痛、激しい下痢の症状が・・・。
飲んだだけで死んでしまうようなことはないようですが、案外身近なところに毒ってあるもんですね。
そんなものを白粉に使ったのかしら?調べてみたけど、「代用として使った」あるいは
「子供が遊びに使っていた程度だったので大人は使っていない」
という記述もあり私の調査程度では真相はわかりませんでした。
そんな白粉花は、夕方〜翌朝にかけて咲く花で、英名はfour-o’clockというそうです。夕方4時頃から咲くということなんでしょうね。
なぜ夜に咲くのかというと、スズメガに花粉を運んでもらうため。
ろうと状の細長い花の形のため、スズメガのようにストロー状の長いクチバシをもった虫が最適だったというわけです。
虫の生活時間に合わせたのですね。
メキシコ原産のようですが、江戸時代に日本にやってきました。今はすっかり日本に馴染んで日本全土に広がっています。
3センチくらいの花が一つの株にたくさん咲いて、一つの花は1日限りでしぼんでしまいますが、
次々と咲いていくので夏の間は長く花を楽しめます。

また同じ株の中でも、花の色が混じっているものがあったり、単色だったりと、違う花色を楽しめるのも魅力です。
私の家の周りでは、ピンクや赤をよく見かけますが、黄色、白色、オレンジ色などもあるようですよ。
お庭でいろんな花色を見せてくれる白粉花。
花火で照らした夏の夜を思い出します。