ヨモギってどこにでも生えてるんだよ

こんにちは、よつばです。
暑い夏でしたね。暑い中でもすくすくと植物は育っています。
そんな中、どこにでも生えているのがヨモギです。

古くから薬効があることや、食べられることでも有名なヨモギですが、
道路脇や線路脇に2メートルほどの高さで生い茂っていることもあり、ヨモギだと気づかないこともしばしばあります。

それもそのはず、数十年前までは里山では、食料、草肥、薬用、などなど様々な用途で栽培されていました。
春の新芽は天ぷらなどにすると柔らかく、春菊のような味わい。
草餅に入っていることでも有名で、モチクサと呼ばれることもあります。
干して煮出してガーゼに染み込ませたり、お風呂に入れたりすれば、皮膚病や婦人科系の病気にも有効です。
よもぎ蒸しや、お灸に使ったりと人々に身近だったヨモギですが、
近年はこういった利用をすることが減ってしまいました。

そんな中、里山などから土を持ってきて土地の整備に使われるようになります。
土に紛れたヨモギは、各地に広がり大繁殖。市街地では厄介者扱いになってしまいました。
果樹園や鉄道や高速道路脇でも厄介な雑草扱いされるようになってしまい、
アスファルトの間に植えてある街路樹の根元にもどこからか飛んできたヨモギが繁茂しています。
ヨモギはその繁殖力の強さで街路樹の水を奪ってしまい植えられた花を枯らせてしまう例も見受けられるのです。

秋になると、地味ではあるもののお花を咲かせます。繁殖のために大量の花粉を飛ばします。
このことで、ブタクサと並ぶ秋の花粉の原因になっていることもあり、その影響は軽視できないものになっています。

春先になると道端のヨモギを摘んでいる人を見かけることもあります。
利用価値の高いヨモギを使っていくことで人間とヨモギのより良い距離感にしていきたいものですね。